「毎月のガス代が高くて困っている」「光熱費を少しでも抑えたい」とお悩みではありませんか?
ガス代は電気代と並んで家計に大きな影響を与える光熱費のひとつです。2022年以降のエネルギー価格高騰の影響を受け、多くの家庭でガス代の負担が増加しています。しかし、日々の使い方を少し工夫するだけで、ガス代を大幅に削減できる可能性があります。
本記事では、今日からすぐに実践できる節約方法から、ガス会社の切り替えといった根本的な見直しまで、13の節約方法を徹底解説します。ぜひ自分の家庭に合った方法を見つけてください。
- 日常生活ですぐに実践できるガス代節約術
- 給湯器・コンロの効率的な使い方
- ガス会社の切り替えで節約する方法と注意点
- ガス代節約に役立つ設備投資の考え方
ガス代の平均額と節約目標の設定
節約を始める前に、まず「自分の家庭のガス代が高いのかどうか」を確認しましょう。環境省や資源エネルギー庁のデータをもとにした一般的な目安は以下のとおりです。
| 世帯人数 | 月平均ガス代の目安 | 年間合計の目安 |
|---|---|---|
| 1人暮らし | 約2,000〜3,000円 | 約24,000〜36,000円 |
| 2人世帯 | 約3,500〜5,000円 | 約42,000〜60,000円 |
| 3〜4人世帯 | 約5,000〜8,000円 | 約60,000〜96,000円 |
| 5人以上の世帯 | 約8,000〜12,000円 | 約96,000〜144,000円 |
※上記は都市ガス利用世帯の目安です。プロパンガス(LPガス)の場合は都市ガスより割高になることが多く、同じ使用量でも1.5〜2倍程度の料金になるケースがあります。使用地域や契約内容によって大きく異なります。
自分の家庭の請求額が平均より高い場合は、節約の余地が大きいといえます。まず検針票や請求書でガス使用量(㎥)を確認し、毎月の推移を把握することが第一歩です。
【習慣編】毎日の使い方を見直す節約方法
節約方法① お風呂の湯船は追い焚きより「一度で入る」
お風呂はガス代の中でも特に消費が大きい項目です。お湯が冷えてから追い焚きをすると、新しくお湯を張り直すよりもガスを余計に使うケースがあります。
- 家族全員がなるべく時間をあけずに入浴する
- 入浴後はすぐにフタをして保温する
- 保温性の高い浴槽フタを使用する(2枚合わせタイプが効果的)
家族が時間をずらして入浴する場合でも、保温フタを使うだけで追い焚きの回数を減らせます。1回の追い焚きで約15〜20円程度かかるとされており、毎日追い焚きをしている場合は月に数百円の節約につながります。
節約方法② シャワーの時間を短縮する
シャワーは1分あたり約12〜15リットルのお湯を使うとされています。シャワーを1日1分短縮するだけで、4人家族の場合は月に数百円のガス代節約が見込めます。
- 髪を洗うときなど、すすぎ不要のタイミングは一時的に止める
- 節水シャワーヘッドを活用する(ガスと水道代の両方を節約できる)
- シャワーの温度を1〜2度下げる(夏場は特に効果的)
節約方法③ 給湯器の設定温度を見直す
給湯器の設定温度が高すぎると、それだけガスを多く消費します。季節に応じて適切な温度に設定しましょう。
- 夏場:38〜40℃に設定(冬より2〜3℃下げるだけで節約効果あり)
- 冬場:40〜42℃に設定(高すぎる設定は避ける)
- 手洗いや洗顔には低めの温度設定で十分なことが多い
給湯器の温度を極端に下げると、レジオネラ菌などの繁殖リスクが生じる場合があります。浴槽への給湯は40℃以上を維持することが望ましいとされています。温度設定の変更は給湯器のメーカー推奨範囲内で行ってください。
節約方法④ 調理でガスを効率よく使う
キッチンでのガスコンロの使い方も節約に大きく影響します。
- フタを活用する:鍋にフタをするだけで加熱時間が短縮され、ガス代を約30%削減できるとも言われています
- 適切なサイズの鍋・フライパンを使う:コンロの火が鍋底からはみ出ると熱が無駄になる
- 余熱を活用する:煮物などは火を止めてからも余熱で調理できる
- 電子レンジと使い分ける:少量の温めや解凍は電子レンジのほうが効率的なことが多い
- 湯沸かしはケトルを活用する:お湯を沸かす用途は電気ケトルのほうがガスコンロより早く経済的な場合がある
節約方法⑤ 洗い物はまとめてお湯を使う
食器洗いのたびにお湯を出し直すと、お湯が出るまでの「捨て水」が増えてガスと水の両方が無駄になります。
- 食器洗いはまとめて一度に行う
- 食器洗い乾燥機がある場合は、手洗いよりも節水・節ガスになるケースが多い
- お湯の温度は40〜45℃程度で十分(熱すぎるお湯は必要ない)
【設備・機器編】器具の見直しで節約する方法
節約方法⑥ 給湯器を省エネタイプに交換する
給湯器は家庭のガス消費量の約6〜7割を占めるとされており、設備の性能が節約に直結します。
| 給湯器の種類 | 熱効率の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 従来型ガス給湯器 | 約80% | 一般的なタイプ。ランニングコストは高め |
| エコジョーズ(潜熱回収型) | 約95% | 排熱を再利用する省エネ型。従来比約13%の節約が目安 |
| エネファーム(家庭用燃料電池) | 約90〜95%(総合) | 発電しながら給湯。導入コストは高いが補助金あり |
エコジョーズへの交換費用は機種や工事内容によって異なりますが、15〜25万円程度が目安です。年間のガス代削減効果は家庭によって異なりますが、数千円〜1万円以上の節約になるケースもあります。給湯器の寿命は一般的に10〜15年とされており、買い替え時期が来たらエコジョーズへの交換を検討する価値があります。
節約方法⑦ 浴槽・浴室の保温対策をする
浴槽の断熱性を高めることで、追い焚きの回数を減らせます。
- 断熱性の高い保温浴槽フタを使用する(2枚合わせタイプが保温効果大)
- 浴槽の周囲(エプロン部分)の断熱材を確認する
- 入浴剤の中には保温効果を高めるものもある
節約方法⑧ 節水シャワーヘッドを導入する
節水シャワーヘッドはお湯の使用量を減らすため、ガス代と水道代の両方を削減できます。製品によって異なりますが、通常のシャワーヘッドと比べて30〜50%の節水効果が期待できるとされています。
- 価格帯:2,000円〜15,000円程度(性能により幅がある)
- 取り付けは工具不要で自分でできるものが多い
- 節水率が高い製品ほど初期費用は高くなる傾向がある
4人家族で毎日シャワーを使用する場合、節水率30%の製品を導入すると、ガス代と水道代を合わせて月に数百円〜1,000円以上節約できる可能性があります(使用状況により異なります)。
【料金プラン・契約編】ガス会社の見直しで節約する方法
節約方法⑨ 現在の料金プランを確認する
同じガス会社でも複数の料金プランが用意されていることがあります。まず現在の契約内容を確認しましょう。
- 検針票や請求書に記載されているプラン名を確認する
- ガス会社のウェブサイトで現在のプランと他プランを比較する
- 使用量が多い場合は、使用量が多いほど単価が下がるプランが有利な場合がある
- 電気とガスのセット割を提供している会社もある
節約方法⑩ 都市ガスの自由化を活用してガス会社を切り替える
2017年4月から都市ガスの小売り自由化が始まり、電力会社や新規参入の事業者からも都市ガスを購入できるようになりました。新電力ならぬ「新ガス」への切り替えで、ガス代が安くなる可能性があります。
切り替えのメリット
- 従来のガス会社より基本料金や従量料金が安くなる場合がある
- 電気とガスをまとめることでセット割が適用されるケースがある
- ポイント還元などの特典がつく場合がある
切り替えの一般的な手順
- 現在のガス料金(検針票)を確認し、使用量(㎥/月)を把握する
- 新しいガス会社のウェブサイトやシミュレーターで料金を比較する
- 新しいガス会社に申し込む(多くはオンラインで完結)
- 切り替え工事(メーター確認のみで終わる場合が多い)を受ける
- 切り替え完了・新料金で請求が始まる
- 切り替えができるのは都市ガス(一般ガス)のみです。プロパンガス(LPガス)には自由化が適用されないため、切り替えの選択肢が限られます
- すべての地域・建物で切り替えができるわけではありません(集合住宅や一部地域は対象外の場合あり)
- 料金プランは変更される可能性があるため、契約前に最新情報を必ず確認してください
- 解約金が発生するプランもあるため、契約内容をよく確認することが重要です
節約方法⑪ プロパンガスの場合は販売店の切り替えを検討する
プロパンガス(LPガス)は都市ガスの自由化の対象外ですが、販売店(ガス屋さん)を切り替えることはできます。プロパンガスは販売店によって料金に大きな差があることが知られており、同じ地域でも月に数千円の差が出るケースがあります。
- 現在の検針票でプロパンガスの単価(円/㎥)を確認する
- 複数の販売店に見積もりを依頼して比較する
- プロパンガス料金の比較サービスを活用する
- 切り替えの際は現在の設備(ガスメーター・配管)の所有権を確認する
経済産業省の資源エネルギー庁が公表しているLPガスの小売価格調査によると、地域や時期によって差がありますが、消費者向け小売価格の目安が公表されています。自分の契約単価が相場よりも大幅に高い場合は、販売店の切り替えを検討する価値があります。最新の価格情報は資源エネルギー庁のウェブサイトで確認できます。
【応用編】さらに効果的な節約方法
節約方法⑫ 電気・ガスのセット契約でまとめ割を活用する
電力会社・ガス会社の中には、電気とガスをまとめて契約することで割引が適用される「セット割」を提供しているところがあります。
- 東京電力・東京ガス・大阪ガス・関西電力など大手各社でセットプランを提供
- 新電力・新ガス事業者でもセット割を設けているところがある
- 割引額はプランや使用量によって異なる
- まとめることで検針票や支払いの管理が簡単になるメリットもある
節約方法⑬ ガス使用量の「見える化」で無駄を把握する
節約の基本は「現状把握」です。毎月のガス使用量を記録・比較することで、どの時期に使いすぎているかが分かり、改善のポイントを見つけやすくなります。
- 検針票や請求書を毎月保存して前年同月と比較する
- ガス会社のアプリやウェブ会員サービスで使用量を確認する(多くのガス会社が提供)
- スマートメーター対応の場合は、より詳細なデータが確認できることがある
節約方法の効果を比較する
紹介した節約方法を、実践のしやすさと節約効果の目安で整理しました。
| 節約方法 | 実践のしやすさ | 節約効果の目安(月額) | 初期費用 |
|---|---|---|---|
| お風呂の入り方・追い焚き削減 | ★★★(簡単) | 数百円程度 | 不要 |
| シャワー時間短縮 | ★★★(簡単) | 数百円程度 | 不要 |
| 給湯器の温度設定見直し | ★★★(簡単) | 数百円程度 | 不要 |
| 調理方法の工夫 | ★★★(簡単) | 数十〜数百円程度 | 不要 |
| 節水シャワーヘッド導入 | ★★(普通) | 数百〜1,000円程度 | 2,000〜15,000円 |
| ガス会社・プランの切り替え | ★★(普通) | 数百〜数千円 | 原則不要 |
| エコジョーズへの給湯器交換 | ★(専門工事が必要) | 数百〜1,000円以上 | 15〜25万円程度 |
※上記はあくまで目安であり、家庭の使用状況・世帯人数・地域・契約内容によって大きく異なります。
まずやるべきことを3ステップで確認
- 現状把握:検針票でガス使用量と料金を確認し、平均と比較する
- 日常習慣の見直し:追い焚き削減・シャワー時間短縮・温度設定の見直しから始める(費用ゼロで始められる)
- 契約の見直し:現在のプランを確認し、より安いプランやガス会社への切り替えを検討する
よくある質問(FAQ)
Q. ガス会社を切り替えると工事が必要ですか?
都市ガスの切り替えの場合、多くはメーターの確認のみで終わり、大掛かりな工事は不要です。ただし、建物の構造や地域のガス会社の設備状況によって異なる場合があります。申し込み前に新しいガス会社に確認することをお勧めします。
Q. プロパンガス(LPガス)は切り替えできますか?
プロパンガスは都市ガスの自由化制度の対象外ですが、LPガスの販売店を切り替えることは可能です。ただし、設備の所有関係や違約金が発生する場合もあるため、現在の契約内容を確認してから進めることが重要です。
Q. 冬にガス代が高くなるのはなぜですか?
冬は水道水の温度が下がるため、同じ量のお湯を作るためにより多くのガスが必要になります。また、暖房でガスを使う家庭も多く、使用量が増えやすい季節です。夏と冬で2〜3倍の差が出ることも珍しくありません。
Q. エコジョーズに交換する補助金はありますか?
国や自治体によって給湯器の省エネ改修に対する補助金制度が設けられている場合があります。経済産業省の「給湯省エネ事業」などの補助金制度が過去に実施されたことがあります。補助金制度は年度ごとに変わるため、最新情報は各省庁や自治体のウェブサイトでご確認ください。
まとめ
ガス代の節約方法は、費用をかけずに今日から始められるものから、設備投資を伴う中長期的な取り組みまで幅広くあります。
- まずはお風呂の使い方・シャワー習慣・給湯器の温度設定を見直すだけでも、毎月数百円〜の節約が期待できます
- 次に現在のガス料金プランや契約会社を見直すことで、より大きな節約効果が得られる可能性があります
- 設備交換(エコジョーズなど)は初期費用がかかりますが、長期的に見ると元が取れるケースがあります
すべての方法を一度に実践する必要はありません。まずは簡単にできることから始めて、少しずつ節約の幅を広げていきましょう。
【免責事項】本記事に掲載している料金・節約効果の数値はあくまで目安であり、家庭の使用状況・地域・契約内容・時期などによって大きく異なります。ガス料金プランおよびサービス内容は予告なく変更される場合があります。最新の料金情報や制度については、各ガス会社・関係省庁の公式ウェブサイトにてご確認ください。本記事の情報は2026年04月時点の内容をもとに作成しています。


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